<フィギュアスケート:グランプリシリーズ第6戦・NHK杯>◇23日◇宮城県セキスイハイムスーパーアリーナ

 浅田真央(22=中京大)が女子で今季最高となる67・95点を出し、首位に立った。国際大会のSPでの65点超えは、バンクーバー五輪のあった10年3月の世界選手権以来、3シーズンぶり。「最高の滑りができた。明日(フリー)につながる」と第3戦中国杯に続く今季GP2勝目を見据えた。

 笑顔がはじけた。振付師のニコル氏から「毎日リンクに来るのが楽しくなる」と授けられたプログラム。昨年末の母の死を乗り越えて迎えた今季にふさわしい演技だった。「マイナスポイントはなかった。最高のすべりができた」と納得の表情を浮かべた。

 3回転半ジャンプ(トリプルアクセル)を封印する代わりに、2回転半の入りで左足を大きく上げて難度を稼ぎ、加点に成功。「SPは絶対に失敗しないで、次のフリーにいきたかった」と、連続優勝に手応えをつかんだ。

 ◆日本勢のGPファイナル進出条件

 6大会あるGPシリーズは各大会1位15点、2位13点、3位11点…とポイントが与えられ、出場2大会の合計ポイントで6人がファイナルに進む。男子は既にチャン、小塚、町田が決定。羽生、高橋は2位以内なら自力で決まる。女子はワグナー、コルピが決定済み。浅田は4位以内、鈴木は2位以内で切符を手にする。男子の無良と女子の村上、NHK杯出場の今井も数字上は進出の可能性を残しているが、有力選手の成績不振が条件になる。