【ソチ(ロシア)10日=阿部健吾】フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルを戦った日本選手がこの日、ソチ国際空港から帰国の途についた。男子で2位の羽生結弦(18=東北高)は、日本男子初の優勝を飾った高橋大輔(26)、女子優勝の浅田真央(22)、3位の鈴木明子(27)と空港に到着したが、憔悴(しょうすい)しきった様子。体調不良で前日のエキシビションを欠場し、「フリーの前から体調が良くなくて、昨日は立てなかった」と、1日ベッドで過ごしたという。原因不明だが嘔吐(おうと)もあり「張り詰めていたからかな」と精神面に原因を求めた。14年ソチ五輪の舞台で、苦い経験を残して去った。