全日本柔道連盟(全柔連)は30日、東京都文京区の講道館で記者会見を開き、女子代表の園田隆二監督とコーチが暴力やパワーハラスメントを受けたとする選手15人から告発された問題で、事実関係を認めて謝罪した。

 園田隆二女子日本代表監督の所属先である警視庁は広報課が取材に答え、「現在、本人から事実関係を確認中なので、何もお答えすることはできません」と説明。どのような聞き取りがなされているかなど、今後の対応については、「もうちょっとかかると思います」と見通しを述べた。

 暴力行為をしているという情報が全日本柔道連盟に入ったのは昨年9月、12月にはJOCへ告発文書が提出。どのタイミングで警視庁が情報を把握していたかについても「それも含めて、調査中です」とした。

 同監督は96年に警視庁に入庁した。同年アトランタ五輪代表を逃し、その後に引退。現在は警務部教養課の巡査部長として、主に柔道の指導を職務としていた。04年から日本代表コーチ、08年に同監督に就任したが、以降も警視庁が都内に複数持つ道場を回り、指南役を務めていた。