女子柔道の暴力・パワハラ問題を検証する第三者委員会の第2回会合が1日、東京・文京区の講道館で行われた。前検事総長の笠間治雄委員長(64)は、ここまで10人以上から聞き取り調査したことを明かし「最低限の調査はできる」と説明した。事件を告発した選手15人からの聴取についても「努力は続けていく」とし、第3回会合の8日には「内容をまとめたものを出したい」と話した。同委員会は今回の事件の反省から全日本柔道連盟に対して改善への提言を行うが、田嶋幸三委員によれば「人事や、強化システムそのものについて言及するのは難しい」。指導者と選手との関係改善など、柔道界の伝統を守りながらも意識改革を求めるような提言がなされるようだ。

 [2013年3月2日8時54分

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