【ロンドン(カナダ)10日=阿部健吾】「プチイメチェン」で初表彰台へ-。フィギュアスケートの世界選手権は13日にカナダ・ロンドンで開幕する。3季連続出場の村上佳菜子(18=中京大中京)は、日本から一番乗りで現地入り。「最近はまっている」という野球帽姿でトロント国際空港に到着したが、笑みが絶えない理由は帽子からのぞいた髪。「染めたんですよ~!

 グラデーションです」と毛先が茶色に彩られた「勝負ヘア」に目を細めた。先月28日の高校の卒業式で、真っ先に挙げたのが「髪を染めたい」。高校では禁じられていた年ごろの女性ならではの願望だった。

 2月の4大陸選手権では、女子で初めて演技後半に連続3回転ジャンプを成功させたショートプログラム(SP)と合計得点で自己ベストを更新。「徐々に上がってきたので、このまま良い演技をできれば」とさらに好気配だ。今大会は初出場の11年が8位、昨年は5位で、狙うは初の表彰台。念願の髪でさらに気分も上げて、大会も「カナコ色」に染め上げる。