柔道界の恥部がまた発覚した。バルセロナ五輪銀メダルの溝口紀子さん(41)が23日、都内でのシンポジウムで衝撃的な事実を公表した。全日本柔道連盟(全柔連)の現職理事が、現役女子選手にわいせつ行為を行ったとして、同選手から相談を受けた溝口さんが経緯を説明した。助成金不正受給問題など、柔道界は不祥事が相次いでいる。新たな騒動が表面化し、柔道界を見る世間の目がさらに厳しくなることは避けられない。<柔道の不祥事>
◆女子代表選手への暴力問題
ロンドン五輪を目指す強化過程で指導者による暴力、パワハラ行為があった。昨年12月4日に選手15人が日本オリンピック委員会(JOC)に告発していたことが1月に発覚。園田監督と徳野コーチ、吉村強化委員長が辞任した。
◆助成金不正問題<1>
強化委員会が日本スポーツ振興センターからトップ選手の指導者に対する助成金(年間120万円)の一部を徴収し、「強化留保金」として合宿や遠征時の食事代などにあてたことが3月に発覚。巨額な残金2000万円以上、領収書や帳簿がなく問題となった。
◆助成金不正問題<2>
さらに同月には指導実態のない複数の理事の助成金不正受給も明らかに。外部専門家を加えた第三者委員会に、4月の中間報告で「組織としての順法精神の欠如」と指摘され、強化留保金を「社会通念に照らし不適切」と批判された。6月に最終報告が出る予定。



