大人気のNHK連続テレビ小説「あまちゃん」が、日本で2019年に開催されるラグビーW杯の試合会場の誘致に一役買う。組織委員会が27日、試合開催会場決定の詳細を発表。日本ラグビー協会の森喜朗会長は、埼玉県熊谷ラグビー場や大阪府花園ラグビー場も候補として挙げながら「心情としては、シーウェイブスの釜石(陸上競技場)でもやらせてあげたい。東北のみなさんの一生懸命な思いに応えたい」と話した。

 既にヒロインのアキが販売している「ウニ丼」のウニをラグビーボールに見立てて作ったどんぶりを試作し、釜石の野田市長らが森会長の元を訪れたという。

 また、会場の規模については、国際ラグビーボードのリンダ・ホーイ開催国協会担当マネジャーは「いろんなサイズを盛り込むのが魅力の1つ。現時点で(収容人数の)明確な条件は出していない」とし、15年のイングランド大会では1万2000人収容の会場が使用される予定で、釜石での開催も現実味を帯びてきた。開幕試合や準決勝、決勝は改築が計画されている東京・国立競技場での実施を予定している。

 ◆ラグビーW杯の試合会場決定メモ

 既に約30の自治体が興味を示している。この日は、13の自治体が資料を受け取った。8月と11月に行われるワークショップや個別での対話がある。自治体の受付期間は今年10月から14年10月まで。14年11月から15年2月に候補地の視察が行われ、15年3月ごろに、10~13会場に決定される予定。