今季限りでの引退を表明しているフィギュアスケートの浅田真央(23=中京大)は6日、都内でグランプリ(GP)シリーズと、第4戦となるNHK杯(11月8~10日、東京)の2つの会見に出席した。GP開幕戦スケートアメリカ(18~20日、デトロイト)が控えるが、今季は海外試合の現地入りを「早めにします」と説明。昨季は直前入りで通した調整法を変更し、時差ぼけ対策を徹底する。

 5日に今季初戦を戦ったジャパンオープンでは、国際スケート連盟(ISU)非公式ながら自己ベストを上回るフリー演技を見せた。長期のオフを取らずに早仕上げで調整してきた成果を発揮。「早起きは三文の徳」ではないが、今季は「早め早め」が好結果を招きそう。会見でボードに書いた今季のテーマは「ソチへ前進!」。「1つ1つの試合がソチへの1歩。自分のできることを精いっぱいやる」と大きくうなずいた。

 ◆GPシリーズ

 米国、カナダ、中国、ロシア、フランス、日本の6カ国で行われ、男女シングルは1大会10人、ペアは8組で競う。選手は基本、2大会に出場し、順位でポイントを獲得。合計点の上位6人がシリーズ王者を決めるファイナルに進出。今年はマリンメッセ福岡で行われる。ファイナルで日本女子は03年に村主章枝、05、08、12年に浅田真央が優勝、男子は12年に高橋が優勝した。