もう「シライ2」が誕生する!

 体操の世界選手権、男子床運動で日本史上最年少で優勝した白井健三(17)が18日、在学する神奈川県立岸根高で報告会を行った。床運動で新技「シライ(後方伸身宙返り4回ひねり)」を成功させた大会を振り返り「(沖縄への)修学旅行には行けなかったけど、僕も負けないくらい楽しい旅になりました」とあいさつした。

 白井とともに登壇した、同校体操部顧問で、日本体操協会の竹内輝明審判委員長(61)は「シライ2」を国際体操連盟に申請したことを明かした。床運動で披露したF難度「前方伸身宙返り3回ひねり」は、白井は以前から使っていたが、過去に国際大会で成功させた選手がいなかった。世界選手権で海外の審判から指摘され、気付いたという。12月にも正式に承認され「シライ2」と命名される。

 跳馬でも「シライ/キムヒフン(伸身ユルチェンコ3回ひねり)」を決めた。本人は「名前に関する意識はゼロ。自分のできる限りの演技をするだけ」とクールだが、床運動「シライ」にさらに半分ひねりを加えた、後方伸身宙返り4回半ひねりも練習では成功させている。国際大会で成功させれば「シライ3」になる可能性もある。【保坂恭子】