<フィギュアスケート:アイスチャレンジ>◇23日◇オーストリア・グラーツ

 女子ショートプログラム(SP)首位の安藤美姫(25=新横浜プリンスク)はフリーで94・12点の2位とし、合計150・90点で2位だった。今季の自己ベストに11・96点及ばなかった。

 演技を終えると左足首をさすった。「(演技前に)靴を履いた時に痛めた。春にひねった部分と同じ」と棄権も考えたという。悪化を避けて、終盤の3連続ジャンプを回避。「スタミナに不安なく臨める感触だったので、すごく悔しい結果」と嘆いた。

 4月の出産を経て復帰後、3回転ルッツを初めて2つ組み込んだが1つは転倒。今月上旬からイタリアで合宿を張り、高難度技に挑める状態に戻ったことが「次につながる」としたが状況は厳しい。五輪出場には最終選考会の全日本選手権(12月、埼玉)で最低でも表彰台が必要だが、昨年大会3位の宮原知子の合計点は180・55点。今大会の得点は10位相当で約30点の開きがある。

 次戦は復帰戦の金妍児(韓国)と対決するゴールデンスピン(12月、ザグレブ)。「まだ同じ土俵で戦えるレベルじゃないが、引き締まった大会になる」と海外連戦に挑む。