<フィギュアスケート:ゴールデンスピン>◇6日◇ザグレブ

 4月の出産を経てソチを目指している元世界女王の安藤美姫(25)は62・81点で9月の復帰後の最高点をマークし、金妍児(韓国)に続き2位となった。

 ソチ五輪代表最終選考会の全日本選手権(21~23日・さいたまスーパーアリーナ)に向けて最後となる実戦の舞台。安藤はSPの演技を終えると、満面に笑みを浮かべた。冒頭の連続ジャンプからスピンやステップまで無難にまとめ、今季自己ベストをマークして復調ぶりを印象づけた。フランク・シナトラの「マイ・ウェイ」の調べに乗り、心から楽しむように演じ「やっと感覚が戻ってきた。満足のいく演技ができ、前向きになれた。大きなミスなく、得点も出て良かった。全日本選手権に向けて安心感が持てる」と言った。11月下旬に痛めた左足首にはテーピングし「ちょっと気にしながらやっている状態」と万全ではなかったが、元世界女王の底力を見せつけた。