<卓球:JA全農世界選手権団体戦>◇第7日◇4日◇東京・代々木第1体育館ほか◇男女決勝トーナメント

 女子で団体世界ランキング3位の日本が、31年ぶりに銀メダル以上を確定させた。同4位の香港に3-1で勝ち、83年東京大会以来の決勝に進んだ。決勝では、71年名古屋大会以来43年ぶりの金メダルをかけ、同1位の中国と対戦する。<決勝展望>

 過去18度の優勝を誇る中国の壁は、高く、分厚い。75年コルカタ大会から、中国が優勝を逃したのは2回だけ。今大会も、個人の世界ランキングで1位から5位までそろえた布陣は圧倒的だ。24チーム中、中国だけが1試合も落とさず、決勝まで勝ち上がってきた。

 00年までさかのぼっても、日本は主要な世界大会で1度も勝っていない。しかし、そんな中国にも落とし穴がある。10年モスクワ大会決勝で、シンガポールに1-3で敗れ、連覇が8で途切れた。日本女子の村上監督によれば「中国はいつも勝って当たり前。競ったことが少ないため、競った時には、個人戦より硬くなることがある」。シンガポールは、エースの馮が2勝を挙げ、中国を焦らせた。

 日本が勝つには、先手を奪うことが必須。関係者も「記憶にない」というほど、中国戦勝利は遠い昔だ。70年代にさかのぼるとも言われる。日本が先手を取り、少しでも中国をあわてさせることができれば、穴が開く可能性も出てくる。