真央流で世界女王復活!?

 柔道の女子日本代表が25日、都内で強化合宿を公開した。世界選手権(8月25日開幕、ロシア)へ向けた追い込みが進むなか、57キロ級代表で12年ロンドン五輪金メダリストの松本薫(26=フォーリーフジャパン)は、精力的な動きを披露。「野性の勘」を武器にしてきたニックネーム「野獣」の女王は、「(本能と理性を)ハーフ、ハーフでいきたい」ともくろんだ。

 「ハーフ、ハーフ」と言えば、フィギュアスケート女子の浅田真央。2月のソチ五輪から帰国後、現役続行の可能性を「今のところハーフ、ハーフぐらいです」と答えたことで有名になった。思わず口から出た同じフレーズに、「あ、そうか!

 それか」と恥ずかしそうだったが、その割合が勝負の鍵を握る。

 世界選手権のために準備し、「内股だけど、相手がくるっと回る」ところから命名された新必殺技「くるりんぱ」の完成度も上がってきた。残り1カ月。五輪後は故障に苦しんできたことを受け、「本能が勝りすぎてケガをしないようにしたい」。心のバランスに気をつけながら、理性も備えた「考える野獣」として復活する日は近い。【阿部健吾】