競泳の五輪2大会連続2冠の北島康介(31=日本コカ・コーラ)が、来季に向け年内に始動する。16日、都内で初解説を務めるパンパシフィック選手権(21日開幕、オーストラリア)のイベントに参加。ロンドン五輪後は年明けだった本格始動を10月に繰り上げる考えを明かした。

 この2年は選手としての闘争心も湧かなかったが、来年はリオ五輪のステップとなる世界選手権(ロシア)もある。見失っていた目標が明確になり、早期始動の方針を固めた。今季から契約した新トレーナーと肉体改造も図る予定だ。

 10日まで解説の予習を兼ねて全米選手権を観戦。「水の怪物」フェルプスが復帰後、わずか4カ月でパンパシの代表権を獲得し、会場を盛り上げた場面を見た。「見に行って良かった。選手として刺激を受けた」。パンパシでは初解説も、まだまだ「解説者」になるつもりはない。