レスリングの吉田沙保里(31=ALSOK)が、15回目の世界一を目指して未知の階級に挑む。吉田が12連覇を狙う世界選手権(9月・ウズベキスタン)の女子日本代表が18日、新潟・十日町での直前強化合宿を公開。昨年まで55キロ級で五輪と合わせて14回世界を制した吉田は、今回から採用される53キロ級でも「リオまで勝ち続ける」と、16年リオデジャネイロ五輪まで連勝することを誓った。

 減量は問題なかったが、当初は2キロの差が大きかった。栄強化委員長も「動きが悪かったし、53キロで世界に勝つのは難しいかとも思った」。しかし、並外れた練習量で克服。新階級のスピードにも慣れた。「フィットできたと思う」と吉田が言えば、栄委員長も「55キロの時の強さが戻った」と目を細めた。世界選手権2週間後のアジア大会(韓国・仁川)は旧階級の55キロ級で4連覇を狙うが「体重は問題ない。負けたくないから両方勝ちます」と自信を見せた。