全日本柔道連盟の斉藤仁強化委員長(53)は28日、今回の世界選手権で任期が切れる女子代表の南條充寿監督(42)を2年後のリオデジャネイロ五輪まで続投させる意向を示した。南條監督は昨年3月、暴力指導問題の発覚による指導陣刷新で就任。昨年は個人戦の金メダル0に終わったが、今大会は3日目までに2個と躍進。斉藤委員長は「昨年以上の成績が(続投の)最低条件だった。結果も内容もいい。やめさせる理由はない」と話した。

 南條監督は就任後、選手の自主性を重んじる指導に転換。代表チームの練習の雰囲気は一変した。今大会に向けては「金メダル3個以上」を目標に臨み、自身の去就については「やるだけやって、強化委員会に評価してもらう」と話していた。9月13日の強化委員会で意見をまとめ、10月の理事会で最終決定する。