【米ニューヨーク8月31日(日本時間9月1日)=吉松忠弘】世界11位の錦織圭(24=日清食品)が、4大大会センターコート全出場で、日本男子大会92年ぶりの8強入りに花を添える。全米オープン4回戦で対戦する同6位のラオニッチ(カナダ)との試合は、1日夜(日本時間2日午前)のセンターコート夜の部に決まった。

 これで、錦織は4大大会すべてのセンターコート出場を経験する。しかし、相手がナダル、マリー、フェレールと強豪ばかりで、センターコートでは過去5戦して全敗。打倒ラオニッチで、初の白星とともに歴史をつくりたい。

 試合前日、ジュニア日本NO・1の中川直樹と約1時間半、打ち合った。ラオニッチの時速230キロ超えのサーブを想定。チャン・コーチがベースラインの内側に入り、ネットに近づき、サーブをたたき込むのを錦織がリターンする練習も行った。

 チャン・コーチは「いい方向に向かっている」。ラオニッチとは、過去2勝1敗と勝ち越しているが、7月のウィンブルドン4回戦で、初の敗退を喫した。「大変な相手だが、絶対に勝っていかないといけない相手」。打倒ラオニッチで、また新たな歴史の扉が開く。

 ◆WOWOW放送予定

 2日午前7時55分~、3日午前0時~、WOWOWライブ。第8日ナイトセッション、第9日デイセッション。男女4回戦ほか。生中継。放送時間変更あり。