国際オリンピック委員会(IOC)は23日までスイスのモントルーで開いた理事会で、バッハ会長が推進する中長期改革「五輪アジェンダ2020」について40項目の提案をまとめた。実施競技選定改革は東京五輪にも波及する可能性があり、12月の臨時総会で承認されるかが注目される。

 実施競技選定では、開催都市の意向も配慮する柔軟な姿勢を貫いた。23日の電話会見で、野球とソフトボールが東京五輪で復帰する可能性を問われたバッハ会長は「IOCと大会組織委員会、国際競技連盟の間で合意があれば(実施競技は)変えられる」と強調。IOC幹部は「野球人気が高い東京にチャンスが出てきた」と指摘した。