錦織先生の“ゆるゆる”テニス教室の開催だ。男子ツアーの最終戦ATPツアー・ファイナルから17日に帰国。国内でも、連日、大忙しの錦織圭(24=日清食品)が21日には、契約する高級腕時計メーカー、タグ・ホイヤーが主催するイベントで、東日本大震災の被災地、福島県相馬市から招待された15人の子どもたちに、テニスを教えた。

 師匠と仰ぐ松岡修造さんの熱血指導とは違い、「ちょこっと走って」とか、「いい感じです」と、性格そのものの“ゆるゆる”レッスン。ほんわかムードに包まれ、30分ほど子どもたちもテニスを楽しんだ。しかし、最後には「つらいことがあっても、それを乗り越えれば、おいしいことがある」。09年に右肘の手術をして1年間、実戦から離れた例を出し、情感たっぷりに話した。

 タグ・ホイヤーとは、契約を3年更新。前回、契約した11年時は98位だった世界ランクが現在は5位。同社のドゥクロワGMは「今度更新する時は1位ですね」と期待を込めていた。