平昌五輪までに大技2本入れます!

 フィギュアスケートの全日本選手権で3位となった樋口新葉(わかば、13=日本橋女学館中)は29日、大会上位者などによるショー「メダリスト・オン・アイス」に出演。中学2年生の表彰台は浅田真央以来だが、来季の目標はその浅田の代名詞のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を跳ぶこと。さらに「平昌までには4回転もやりたい」と声を弾ませた。

 さらりというが、現実的目標だ。岡島コーチは「次の五輪では3回転半は当たり前、その中で4回転を跳ぶ選手がいる」と見通す。世界的にジュニア世代の技術レベルは向上中。「平昌に行きたい。結果を残したい」と意気込む樋口にも必須の武器になる。現在は左足つま先の炎症が完治しておらず、つま先を着くトーループは練習していない。オフの解禁を待って、女子では初の4回転トーループの成功を目指していく。3回転半も昨年から特訓中で、オフから本格的に取り組む。

 とにかく体を動かすことが大好きで「みんなで鬼ごっことかします」とはにかむ姿は無邪気だが、競技での志は格別高い。15年は1月の全国中学大会に始まり、3月の世界ジュニア選手権が待つ。友達からは「ばっちょ」と呼ばれる新星は、「ロシア勢に勝てるように頑張りたい」と口元を引き締めた。【阿部健吾】