日本柔道界を引っ張ってきた斉藤仁(さいとう・ひとし)氏が20日午前2時56分、大阪府東大阪市の病院で死去した。54歳だった。

 谷亮子参院議員(39)のコメント

 最後にお会いしたのは昨年の理事会。体調が悪いことは聞いていましたが、ご自分では何も言わず、そんなそぶりも見せなかった。私が15歳で国際大会デビューした時「すごく期待している」と言っていただいたことが励みになり、今も忘れられません。先生が男子監督だったアテネ、北京五輪では男女柔道とも成績がよく「選手あっての我々。監督冥利(みょうり)に尽きる」と言っていただいた。勝負にこだわる半面、繊細な心の持ち主で、柔道人としての礼儀作法を大切にされた。