柔道の男女日本代表監督が12日、国際大会のため欧州に出発した。

 過激派「イスラム国」による邦人人質事件を踏まえ、男子の井上康生監督(36)は「安全第一でやりたい」と言及。世界選手権(8月、カザフスタン)前の調整時期の5月にアゼルバイジャン、クウェート、モロッコと中東近辺で開かれる国際大会派遣への影響を懸念した。女子の南條充寿監督(42)は「会場外で日本のジャージーを着ないこと、むやみに出歩かないことを選手に通達した」と説明。2月の遠征はドイツなどユーロ圏だが、細心の注意を払う。