柔道のグランプリ大会(20~22日、ドイツ)に出場する男女日本代表が16日、成田空港から出発した。

 昨年12月のグランドスラム東京大会男子66キロ級を制した阿部一二三(17=神港学園高)は初の国外での国際大会を前に「しっかり自分をアピールしたい」と意欲。15日の高校での壮行会では、五輪3連覇した野村忠宏から「これからが一番しんどい時期だから気を引き締めて頑張れ」というビデオメッセージと道着を贈られ「野村さんみたいになりたい」と目を輝かせた。男子60キロ級で元世界王者の高藤直寿(21)は、規律違反の処分があり、3位だった昨年の世界選手権以来の国際大会。「自分で起こした挫折ですが、ふさぎ込んだ時もあった。支えてくれた家族のために頑張りたい」と誓った。