<F1:日本GP>◇フリー走行◇11日◇鈴鹿

 日本GPが開幕し、史上3人目の4連覇を目指すレッドブルのセバスチャン・フェテル(26=ドイツ)が、2回のフリー走行で1回目が3位、2回目が1位と実力を見せつけた。季節外れの気温30度、さらに世界屈指の難コースの鈴鹿で、ドライバーは悪戦苦闘。午前、午後とクラッシュが相次ぎ、名手ライコネンまでもがスピンしてマシンを止めた。そんな中、鈴鹿で総合優勝が決まる可能性のあるフェテルは冷静に公式予選、決勝を見つめていた。「タイヤをいかにいたわるかが勝負のカギとなるだろう。今日も多くのドライバーがそれに苦しんでいた。ボクらは目の前のレースだけに集中するのみ」と慎重に話した。決勝では、気温が大きく下がることが予想され、緻密なレース戦略が勝負を分けそうだ。(米家峰起)