<スーパーボウル:ジャイアンツ21-17ペイトリオッツ>◇5日(日本時間6日)◇米インディアナ州インディアナポリス
ジャイアンツがペイトリオッツを破り、4季ぶり4度目のスーパーボウル制覇を果たした。QBイーライ・マニング(31)が、NFL史に残る劇的な逆転を演出。第4Q、冷静なパスワークで難しいパスを次々と通し、RBブラッドショーの逆転TDランを導いた。開幕前には、自分を「エリート」と呼んで物議を醸した男が、MVP獲得で有言実行。2度目のNFL制覇で、兄のコルツQBペイトン(35)を超えた。
青と赤の紙吹雪が舞う中、マニングが優勝トロフィーを空高く掲げた。第4Qからの逆転で、ペイトリオッツを破っての頂点。MVPも獲得した。すべてが、4年前と同じ結末だった。「物語として同じなのは、チームが世界一になったこと。でも、1人の力では勝てないんだ」。心身ともに成熟したヒーローは、仲間への感謝を口にした。
最後まで試合の行方の見えない接戦。勝負を決めたのは、マニングの冷静なパスワークだった。第4Q残り4分、2点を追う自陣12ヤードからの攻撃。相手ラインの重圧を受けながら、左サイドのWRマニンガムへ正確なパスを送った。危険なエリアを脱する38ヤードパスで、チャンスを切り開いた。この攻撃だけで、6本中5本のパスを成功。74ヤードをパスで進め、ブラッドショーのTDランを呼び込んだ。
第4Q以降の逆転劇は、今季7回目。終盤になると、別人のように右腕がうなる。「僕には決してあきらめない、チームに忠誠を誓う仲間たちがいる」と謙遜するが、そんな雰囲気をつくったのはマニング自身だ。4年前の優勝を知るメンバーは、自分を含め15人。新加入メンバーを食事会に誘っては「自分語りの会」を開き、最後まであきらめない執念を植え付けた。
今季開幕前、「僕は(ペイトリオッツの)ブレイディと同格で、5本の指に入るエリート」と発言。当時は失笑を買ったが、有言実行の活躍を見せた。大会2度目のMVPは、史上5人目。MVP1回の兄を超えただけでなく、NFL史でも5指に入る名QBの仲間入りを果たした。もう「あのマニングの弟」と呼ばれることはなさそうだ。
◆ニューヨーク・ジャイアンツ
1925年創設。リーグ合併前のNFLを4度制した。80年代にパーセルズ監督の下で黄金期を迎え、86-87年にはQBシムズ、LBテイラーを擁してスーパーボウルを初制覇した。チーム名は、かつてスタジアムを共有していた大リーグ・ジャイアンツから。NFC東地区所属。本拠地はメットライフ・スタジアム。チームカラーは青、赤。


