国際バレーボール連盟(FIVB)が、11月に予定されているロンドン五輪予選を兼ねた男女W杯を、日本から他国に移す案を検討していることが12日、分かった。FIVBの魏紀中会長が福島第1原発事故による放射能漏れを懸念し、「日本で行わなければ、代替の2カ国を用意しなければならない。準備には5カ月はかかる」と話した。

 一方で日本協会はFIVBからの説明がなく困惑した。9日にスイス・ローザンヌで行われたFIVB理事会で、震災の被災地でもある仙台などの試合会場や練習施設に損傷がないと報告したばかり。同協会の広報は「国内の開催地に問題があるなら影響のない地域に移す配慮は必要かもしれないが、日本以外で行う可能性は100%ない」と、魏会長の案に反発した。