来年のロンドン五輪を目指すバレーボール女子日本代表の狩野舞子(23=パビア)が、欧州遠征で再起のきっかけをつかんだ。若手主体で臨んだモントルー・マスターズ(スイス)では、決勝でキューバにストレート勝ちし優勝。今季最初の公式戦を飾り、チームは21日に帰国した。2年ぶりの代表復帰となった狩野は攻撃力に加え、イタリア・セリエA仕込みのレシーブ力を披露。負傷のエース栗原が長期離脱する中で、真鍋監督から合格点をもらい「レシーブで貢献できたのは収穫」と目を輝かせた。

 そんな狩野に、思わぬご褒美が付いた。帰国と同じタイミングで、米人気歌手レディー・ガガが来日。試合前には大好きな「ポーカー・フェイス」で気分を高め、昨年はコンサートにも足を運んだ。成田空港の人混みの中、185センチの長身を生かして携帯電話で写真撮影に成功し「ちっちゃかったです」とニコッ。東京・八王子実践中3年で代表候補入りしたヒロインが、夢の五輪に向けて「笑顔」を取り戻した。【佐藤隆志】