<バレーボール:女子ワールドGP小牧大会>◇2日目◇13日◇愛知・小牧市スポーツ公園総合体育館◇1次リーグ

 世界ランク3位の日本は同2位の米国に0-3で完敗し、3勝2敗となった。第1セット序盤は迫田(東レ)のスパイクなどでリードしたが、15-12から連続7ポイントを奪われて22-25。第2セット以降は相手の強打に対抗できず、ミスも重ねてストレート負けした。米国は5戦全勝。日本は今日14日、ドミニカ共和国と対戦する。

 スコア以上の完敗だった。日本は米国の高さに対抗できないうえ、勝手に自滅していった。「集中力がなかったですよね。サーブミスが多い。サーブがセッターに返らない。すべてですよ」。昨年11月の世界選手権3位決定戦ではフルセットで下した相手に、わずか72分でストレート負け。真鍋監督も、ため息交じりに嘆くしかなかった。

 5日の世界1位ブラジル戦に続き、ランク上位に太刀打ちできなかった。セッター竹下も「後手後手になったし、悪いときに修正できない」と首をひねる。ブラジルとロシアの実力が抜きんでる現状で、米国は来年のロンドン五輪でメダルを争う最強の宿敵。1年後に不安を残す戦いぶりに、エース木村も「最低の試合をしてしまった」と反省しきりだった。ユニホームの左胸に縫い込まれているのは「こころはひとつ」の文字。持ち前のコンビバレーを取り戻さない限り、表彰台は遠のくばかりだ。【近間康隆】