<バレーボール・女子ワールドGP小牧大会:日本3-1ドミニカ共和国>◇最終日◇14日◇愛知・小牧市スポーツ公園総合体育館

 日本が連敗を阻止して4勝目を挙げた。序盤から力で押してくるドミニカ共和国と一進一退の攻防。勝負どころで木村沙織(24=東レ)の強打や山本愛(29=JT)の移動攻撃が決まり、3-1で競り勝った。前日13日の米国戦完敗から切り替えて勝ち点を12に伸ばし、19日からの1次リーグ最終週(東京・有明コロシアム)で、決勝ラウンド(24日開始、中国・マカオ)進出を懸けて戦う。

 日本は勝つために最低限必要な「集中力」を取り戻し、連敗阻止のコートに立った。13日米国戦はミスを重ねて自滅。一夜明け、最高到達点3メートル超がそろうドミニカ共和国に、生命線のサーブレシーブで対抗した。「昨日と違って立ち上がりからよく集中していた。調子は良くないけど、この1勝には満足しています」と真鍋監督。相手の破壊力ある攻撃に苦労したが、順当に白星は重ねた。

 課題は残った。21点をマークした木村と13得点の山本でけん引したが、ブロックは第4セット17-13で木村が決めた1本だけ。主将の荒木も「個人的にミスが多かったし、チームとしてもブロックが良くない」と不満顔だった。武器となる速くて多彩な攻撃は完成まで遠い。11月にはロンドン五輪予選を兼ねたW杯がある。強敵との前哨戦となる決勝ラウンドの舞台へ、まずは1次リーグ残り3試合で負けられない。【近間康隆】