<バレーボール:プレミアリーグ決勝ラウンド>◇4日目◇24日◇国立代々木競技場

 日本女子代表の主将、荒木絵里香(27)、エースの木村沙織(25)が、5月19日開幕のロンドン五輪最終予選(東京体育館)に向け弾みをつけた。荒木、木村が率いるレギュラーシーズン1位の東レが、同2位の久光製薬にストレート勝ち。2季ぶり4度目の優勝を飾った。

 第1セットが鍵だった。抜きつ抜かれつの接戦は、お互いに譲らずスコアは30点台にまで乗る大激戦。しかし、最後に東レが突き放し、そのままストレートで優勝を手にした。荒木主将は「うれしい。夏(五輪予選)の目標があるので、いいシーズンになった」。木村も、今リーグで新たな境地を開いた。代表では、真鍋監督が提唱する、トスからスパイクまで1秒を切る速攻バレーが主流。しかし、今リーグで、それを試したが「効果がなかった」。代表戦では「(速攻ではなく)高いトスで打つバレーにしたい」と、自分のプレーに徹することを決意した。