28歳の遅咲きの新星が、日本をロンドンに導く。バレーボール女子のロンドン五輪世界最終予選は今日19日、東京体育館で開幕する。前日18日、都内で会見が行われ、真鍋政義監督(48)が代表候補の20人から同予選に出場する12人を発表。平井香菜子(久光製薬)が初の代表に入った。真鍋監督は「前(攻撃)も後ろ(守備)も両方できる」と期待をかけた。平井は3月に初めて代表に招集された。筑波大では05、07年のユニバ代表の経験はあるが、久光入り後もスーパーサブ的な扱い。本人も「まさか自分が…」と話していた。しかし、センターが手薄な日本にとって、183センチの高さと安定性は大きな魅力だ。大友愛、井上香織のセンター陣がけがで離脱したのを埋める形となった。真鍋監督の今大会の目標は五輪切符を取ることではない。ぶっちぎりの1位突破だ。「これが1位通過のための12人です」。今日の初戦で、まずは世界17位のペルーと対戦する。【吉松忠弘】

 ◆五輪女子出場権獲得条件

 出場8チームが総当たり戦を行い、上位3チームがまず出場権を得る。加えて、その3チームを除いたアジア最上位1チーム、計4チームが出場権を獲得する。順位は総勝ち点で決まり、セット3-0、3-1の試合は勝者は勝ち点3、敗者は0。3-2の試合は勝者が2、敗者が1となっている。