今日20日に開幕する女子バレーボールのワールドグランプリ決勝リーグ(東京・有明コロシアム)に出場する日本代表の真鍋政義監督(50)が19日、東京都内で記者会見を行い、今季から取り組んでいる新戦術の呼び名を「Hybrid(ハイブリッド)6」にすると発表した。ハイブリッドは英語で「混ぜる、組み合わせる」といった意味。真鍋監督は「いろんな選手にいろんなポジションをやってもらおうという気持ち」と命名の理由を明かした。

 新戦術の特徴はミドルブロッカー(MB)を置かないこと。出場する6人のうち2人をMBにするのが主流だが、MBの位置にアタッカーを置いてより複雑で多彩な攻撃を狙う。昨秋からMBを従来の2人から1人にする戦術「MB1」を実践。「(MBを2人置いた)ロンドン五輪と比べても変わらずにやれた」と、守備面の不安は解消されたため、6月から「ハイブリッド6」に着手した。

 17日までの予選ラウンドを4連勝で終え、勢いに乗って決勝ラウンドを迎える。真鍋監督は「完成度はまだ50%程度だが、少しずつ慣れてきた」と手応えを口にし、「相手によってはMBの数も変える」と、複数の陣形を使い分けるプランもある。世界ランク1位のブラジルなど強豪に、新たなバレーで勝負を挑む。【岡崎悠利】<WGP決勝リーグ・日本の試合予定>

 ◆20日

 ロシア(6)

 ◆21日

 トルコ(11)

 ◆22日

 中国(5)

 ◆23日

 ベルギー(22)

 ◆24日

 ブラジル(1)

 ※カッコ内数字は世界ランク。日本は3位。場所はすべて東京・有明コロシアム、試合開始はすべて午後7時5分