NFLで多くのリーグ記録を持つ名QBブレット・ファーブが、18日にバイキングズでの現役復帰を発表した。これで2シーズン続けての引退撤回となったスーパースターの新たな挑戦が、論議を呼んでいる。

 2008年3月に古巣パッカーズで最初の引退を表明したが、その後撤回し、ジェッツに移籍。ことし2月に再び引退を発表した後も、復帰か断念か、どっちつかずの態度で周囲を振り回した。AP通信によると、一連の行動への批判について尋ねられたファーブは「気にしてないね。自分の伝説(選手人生)は自分のもの」と開き直った。

 昨季終盤は不振に陥り、ジェッツがプレーオフ進出を逃す原因ともなった上、このオフは右肩の手術をした。1997年のスーパーボウルでパッカーズに29年ぶりの王座をもたらし、リーグ最優秀選手(MVP)にも3度輝くなど、将来の殿堂入りは間違いないファーブだけに“晩節を汚すのでは”との懸念もある。

 バイキングズは、パッカーズと同じナショナル・カンファレンス北地区所属。ジェッツ移籍をめぐってしこりを残したとされる古巣への復讐(ふくしゅう)との見方もあるが、これには「リベンジではない。信じてほしい」と訴えた。

 9月13日の開幕戦まで、準備期間はほとんどない。10月に40歳となる自身の体力だけでなく、チームメートとの連係など課題は山積みだ。復帰の目的である「スーパーボウル制覇」への道のりは、決して平たんではない。(共同)