<NFL:パッカーズ31-25スティーラーズ>◇6日(日本時間7日)◇スーパーボウル◇米テキサス州アーリントン

 パッカーズが、史上2度目となるプレーオフ第6シードから優勝した。スーパーボウル初出場のQBアーロン・ロジャーズ(27)が3度のTDパスを通す活躍で、スティーラーズを撃破。14季ぶり4度目の優勝に導いた。MVPはロジャーズ。14年前にチームを優勝に導いた名QBファーブに肩を並べた。

 ロジャーズは最後まで冷静だった。試合終了を待ちきれずベンチを飛び出した仲間を制し、最後のプレーが終わってから喜びを爆発させた。3TDパスで文句なしのMVPも獲得した。

 第1Q11分、ふわりと浮かせたパスで29ヤード先制TDを演出。第2Qは3人の守備バックの間をついたパスをWRジェニングスへ。4点差に追い上げられた第4Qにも、相手守備を振り切って、フリーになったジェニングスへ8ヤードのTDパスを通した。

 くしくも05-06年スティーラーズ以来2度目となる第6シードからの優勝。ロジャーズは、14年前にパッカーズを優勝させたQBファーブに肩を並べた。その偉大な先輩の控えだったプロ入り後3年間。49ersでQBジョー・モンタナ氏の控えだったスティーブ・ヤング氏に助言を求めるなど、自らを高めた。クイックモーションからの強肩と、高い運動能力で、一流QBの1人となった。

 それでも謙虚な気持ちは忘れない。この日はSコリンズが第1QにリターンTD。第4Q開始早々にはLBマシューズが相手RBメンデンホールのファンブルを誘う強烈なタックル。攻撃権を奪って、ロジャーズのTDパスにつなげた。「守備陣のおかげで勝てた。喜びを分かち合えてうれしい」とほほ笑んだ。