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京子“誤審”負け「なぜ?」/レスリング

- ふがいない試合内容を父のアニマル浜口氏からしかられる浜口京子(共同)
<レスリング:世界選手権>◇最終日◇23日◇アゼルバイジャン・バクー
【バクー=佐藤智徳】女子72キロ級代表の浜口京子(29=ジャパンビバレッジ)が微妙な判定の末に、01年大会以来5大会ぶりにメダルを逃した。昨年決勝で敗れた王者ズラテバ(ブルガリア)と2回戦で対戦。第2ピリオド(P)で投げを得点とされず、審判に猛抗議したが判定は覆らず0-2で敗れた。敗者復活戦2回戦も世界大会6年ぶりの屈辱のフォール負け。9位に終わり、今大会で北京五輪出場枠も獲得できなかった。63キロ級の伊調馨(23)は前日の55キロ級吉田に続き女子2人目の大会5連覇を達成。48キロ級を制した姉千春と3度目の姉妹アベック金を獲得した。
父親以上の怒声が響き渡った。第2Pの1分半すぎ。浜口は得点を認められず、試合を中断して猛抗議した。走り寄った得点掲示板を激しくたたき、自分の得点0を指さして「なぜ点が入らない」と叫んだ。
だが、判定は覆らない。審判に促されて試合を再開。気力を振り絞りバックを取り1点を挙げたが、逆転できず試合終了。泣きだしそうな顔でマットを下りた。入れ替わりに女子団長を務めるアニマル浜口氏が「得点がおかしいだろ、このやろー」と怒鳴って抗議したが、相手にされなかった。
ズラテバに第1Pを取られた浜口は第2Pも0-1と先行され、必死に仕掛けた。右腕、右太ももを決めた投げで2点を取ったかに見えたが審判に認められず、逆に返されて0-3。浜口の投げが認められていれば、試合終了直前の1点がラストポイントとなり、第2Pを取っていた。ビデオチェックもなかったため、国際連盟副会長も務める日本協会の福田会長は競技全体を中断させて許されていない抗議を続けた。
浜口は昨年決勝でズラテバの頭突きで鼻をへし折られ敗戦。全治1カ月で手術まで受けた。日本協会も「故意の頭突き」として抗議文を国際連盟に送付したほどだ。福田会長は「今回も判定は覆らない」とした上で、審判4人に今後、ペナルティーを検討すると説明。一方で「強い日本女子は標的になっているから、浜口も完全に勝つ試合をしないと」とも付け加えた。
「なんで? お父さんも抗議しているから間違いない」とショックが覚めやらない浜口は敗者復活戦の2回戦でも、まさかのフォール負け。9位となり五輪出場枠も取れなかった。世界一奪回を狙い練習を積み、現地入り後の下痢も乗り越えただけに「現実が信じられない」とぼう然とした。
敗戦後は気持ちを切り替えコーチとスパーリングを実施した。「母には、五輪へ京子が強くなる修業だと言われた。五輪に向けて落ち込んでいる場合じゃない」。この屈辱を糧にできなければ、アテネで逃した金メダルの夢は果たせない。
[2007年9月24日8時42分 紙面から]
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