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ゲブレシラシエ「やっと実現」/マラソン

世界新記録のタイム計時の前でポーズを決めるゲブレシラシエ(撮影・渡辺修)
世界新記録のタイム計時の前でポーズを決めるゲブレシラシエ(撮影・渡辺修)

<ベルリンマラソン>◇30日◇ベルリン市街コース

 男子マラソンのハイレ・ゲブレシラシエ(34=エチオピア)が、世界新記録を樹立した。レース序盤から独走し、2時間4分26秒で優勝。従来のテルガト(ケニア)の記録を29秒も短縮する驚異の走りで、最速の栄冠を獲得した。

 ゲブレシラシエはゴール直前、電光掲示板で世界記録を確信すると、両腕を広げ、余裕の笑顔でゴールした。トラック長距離種目で「皇帝」と呼ばれた男が、ついにマラソンでも世界一の座に上り詰めた。「何年も夢見て、やっと実現した」と感慨に浸った。

 スタート直後からペースメーカー5人と飛び出すと、中間点では今春ワンジル(トヨタ九州)が樹立したハーフマラソンの世界記録を6秒上回る1時間2分29秒で通過。最後のペースメーカーが外れた30キロからも、ペースを落とさずぶっちぎりでゴール。屈指の高速コースで世界記録を見慣れた沿道の観客も、大歓声で記録達成をたたえた。

 昨年の大会も世界記録ペースで走りながら、残り5キロで失速。「マラソンでは通用しない」と陰口を言われ、限界説さえささやかれた。プライドを傷つけられ、今夏の世界選手権を回避して、この大会に懸けた。力強い足取りで終盤の強風にも失速せず、世界記録を達成。マラソンでもスピード、適応力を証明した。北京五輪がある来年は35歳になるが「これで終わりではない。来年は五輪、2年後はベルリンで世界選手権がある」。世界大会の金メダルで、マラソンでも皇帝の座を揺るぎないものにする。

[2007年10月1日8時39分 紙面から]

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