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部員逮捕で関東学院大が対外試合自粛

大麻草栽培で部員が逮捕され、記者会見で声を詰まらせる春口広監督(共同)
大麻草栽培で部員が逮捕され、記者会見で声を詰まらせる春口広監督(共同)

 ラグビー部員2人が大麻取締法違反で逮捕された件で関東学院大は9日、朝晩2度会見するというドタバタ劇で事態を収拾した。当初は他の部員に罪はないとの見解で、公式戦に引き続き出場すると発表した。しかし、管轄の関東ラグビーフットボール協会から、社会常識と懸け離れていると反発され、一転して08年3月末まで練習試合を含め対外試合自粛を決めた。前日8日に辞意を表明していた春口広監督(58)は、大学側の強い慰留を受けて辞意を撤回し、3カ月間指導を自粛することになった。

 午後8時から、関東学院大は横浜市内のキャンパスでこの日2度目の会見を開いた。内藤幸穂理事長は「同じ日に、皆さんと2度お会いするのは心苦しい思いです。私の不徳の致すところです」と深々と頭を下げ、来年3月末までの対外試合自粛など5項目の決定事項を発表した。

 この日午前中、大学側は事件発覚後最初の会見を開いた。春口監督は「監督責任を痛感している」と謝罪し、辞意は撤回したものの、グラウンドでの指導を無期限自粛すると宣言。一方で「不祥事に関係ない他の部員の希望を奪うことはできない。彼らには罪がない」と、残りのリーグ戦(24日、対法大)と12月開幕する大学選手権は予定通り出場すると発表していた。

 その後、春口監督らが関東協会を訪れ、志賀英一会長らに経緯と発表事項を報告。同監督の進退については「大学側に委ねる」とした協会側だが、公式戦出場続行については「われわれの社会常識とは懸け離れすぎている。甘いんじゃないか」と判断。志賀会長は「過去の事例と照らして、来年3月いっぱいまでの公式戦出場辞退が常識的な判断」と、出場自粛を求めた。

 同協会の貴島副会長は「仮に関東学院大の言い分を認めたとしても、他のチームが対戦したくないとも言いかねない。そうなると恥の上塗りで、ラグビー界全体のマイナスイメージとなる」と指摘。関東学院大が事前に協会に相談もなく、午前中の会見で「一方的」に発表して心証を悪くしたのも否めない。

 協会からの「差し戻し」を受け、春口監督らは大学に戻って内藤理事長と緊急協議。協会側の意向を受け入れたうえで、5項目の決定事項を発表した。春口監督は「甘いとは言われていない。過去の不祥事の事例を提示されたが、責任の取り方の選択肢を提示されたと理解している」と話した。

 出場続行表明から、一転自粛へ。春口監督は「ラグビーは試合することだけが目的ではない。人格形成も目指すもの。私は3カ月指導できないが、学生たちはやっていける」と話した。事件の重さについて、大学側と協会側で認識に隔たりがあったためのドタバタ劇だった。

[2007年11月10日8時47分 紙面から]

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