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愛子、開幕戦で2位/W杯スキー

笑顔を見せるモーグル女子で2位の上村愛子(右)と4位の伊藤みき(共同)
笑顔を見せるモーグル女子で2位の上村愛子(右)と4位の伊藤みき(共同)

<W杯スキー:女子モーグル>◇開幕戦◇13日◇フランス・ティーニュ

 トリノ五輪5位の上村愛子(28=北野建設)が、今季初戦で表彰台に立った。予選を2位通過。決勝は第2エアをわずかにミスしたが、スピード十分の滑りで23・51点の2位に入った。昨季痛めた左ひざも治り、健在ぶりを証明する好スタート。福島・猪苗代で開催の09年世界選手権につなげる。マルブラー(オーストリア)が24・24点で優勝。伊藤みき(20)が4位、姉のあずさ(22)は予選で敗退した。男子で日本勢唯一決勝に進出した遠藤夏樹(21)は10位だった。

 通算20度目のW杯表彰台は復活への飛躍台でもあった。一昨年2月以来、3季ぶり3度目の優勝は逃したが、上村は「春からのリハビリの成果が出て良かった」と笑った。昨季苦しんだ左ひざ痛を吹き飛ばすように、群を抜く速さで斜面を駆け降りた。決勝は第1エアのコークスクリューを無難にまとめたが、今季から取り入れた第2エアの後方宙返りは着地で乱れた。それでも高野ヘッドコーチは「躍動感ある滑りで勢いもあった」。上村は「これに満足しないように。もう少し練習が必要」とさらに上を目指していた。

[2007年12月14日9時15分 紙面から]

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