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西陵完敗また2回戦で涙/高校ラグビー

西陵LO藤井(右)は東福岡FL柴田がトライするのを必死で阻む
西陵LO藤井(右)は東福岡FL柴田がトライするのを必死で阻む

<第87回全国高校ラグビー大会:東福岡65-0西陵>◇30日◇2回戦◇大阪・花園ラグビー場

 地元勢2校がいずれも2回戦で敗退した。西陵(愛知)は、Aシード東福岡(福岡)に屈辱の完敗。優勝候補の前に、なす術なく力尽きた。

 ノーサイドの笛が鳴り響いた瞬間、西陵フィフティーンはグラウンドに崩れ落ちた。花園の空におえつだけが響いた。スコアボードには屈辱的な0-65の数字が残っていた。NO8渡辺友哉主将(3年)は「すべての面で、向こうが上だった。強かった…」が振り返るように、実力差が際立った敗戦だった。

 高校日本代表を3人擁し、体格でも大きく上回る東福岡に序盤から圧倒された。開始直後の前半2分、ゴール前ラックからサイドを突かれ、先制トライを許すと、防戦一方の展開…。その後も優勝候補ながら堅実にボールをつなぐ、東福岡に手も足も出なかった。結局、前後半で11本のトライを奪われる完敗だった。

 西陵が前後半60分間で敵陣に攻め込んだのはわずか2度しかなかった。一方的な展開…。ゴールラインははるかに遠かった。山田和正監督(40)は「パワー、スピード、ハンドリング、すべての面でスケールが違った。ラグビーに対する理解度も違った」と唇をかみ締めるしかなかった。

 挫折からの出発だった。昨年の花園2回戦。同じ第3グラウンドでBシード茗渓学園(茨城)に14-17と惜敗し、新チームがスタート。春季大会、東海大会県予選と愛知県を制することはできなかった。3年生が6人。花園を経験したのは渡辺友主将ただ1人というチームで経験不足を露呈した。経験不足もさることながら、メンバー15人の平均体重が69・8キロという軽量。徹底的にフィジカルを鍛え上げ、花園に戻ってきた。

 就任2年で、2度チームを花園に導いた山田監督は「ゲームを捨てず、最後までよくやったと思う。ここまで選手たちはよく頑張った」。うっすらと涙を浮かべて話した。昨年と同じく2回戦で敗れて新チームがスタートする。96年度の全国制覇以降、低迷が続いている西陵復活の目標は、新チームに託された。【桝井聡】

○…今年9月に肝臓がんのため、母・伸子さん(享年53)を亡くしたフランカー錦賢太(3年)は、東福岡との力の差を肌で感じ、うなだれた。「想像以上の相手だった。いい経験をさせてもらった。母親にも感謝したい」と話した。応援してくれていた母のためにも、高校卒業後は大学でラグビーを続けるつもりだ。

[2007年12月31日13時10分 紙面から]

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