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女子ハンド巻、兄譲り泥臭系で生き残りを

パスを受け取ったオムロン・巻加理奈はドリブルで上がる
パスを受け取ったオムロン・巻加理奈はドリブルで上がる

 ハンドボール日本女子代表候補に初選出された巻加理奈(25=オムロン)が、サッカー日本代表FWの兄誠一郎(27)譲りのがむしゃらプレーで、生き残りを目指す。同代表候補は今日14日から、熊本県内で合宿を開始する。兄と同様、妹もしぶとく泥臭いスタイルが持ち味。26 日 が有力視される、やり直しの北京五輪アジア予選のメンバーに選ばれれば、異例の異競技での兄妹日本代表になる。

 初めての代表候補合宿を控え、巻は言った。「私はプレーがうまいわけじゃないし、エリートコースを来たわけでもない。他の人にはない、がむしゃらさを積極的にアピールしていきたいです」。ハンドボールが盛んな熊本で、中学時代にアイスホッケーから転向。体験入部で楽しさを知り、のめり込んだ。高校卒業後、02年にオムロンに加入し、ついに世界へ挑戦できるチャンスが近づいてきた。

 常に「巻の妹」として見られてきた。「去年まで全く活躍できなかったのに、知り合いから『お兄ちゃんが頑張っているから、あなたも頑張ってね』と言われてきつかった。でも、それをバネに頑張ってこれました」。プロ入り後の兄の試合は生観戦したことはないが、テレビを通じて刺激を受けてきた。今回、代表候補に選ばれると、電話で激励されたという。

 最大の武器は、守備力だ。ハンドボールは試合中の交代が自由で、所属のオムロンでは相手ボールになった瞬間、コートに入る。169センチ、68キロの肉体をしつこく相手に寄せ、ぶつかり合いにも強い。この日の日本リーグ・広島メイプルレッズ戦でも、残り2分を切った同点の場面で厳しい守りでボールを奪い、流れを引き寄せた。個人では無得点ながら、勝利に大きく貢献した。

 まずは、候補合宿に呼ばれた21人の中から、予選メンバー17人に残らなくてはならない。オムロンのGM代行で女子代表の西窪総監督は「体を張って守る。これが全日本にも欠けているから、(巻は)選ばれた。あとは(ベルト・バウアー)監督がどう認めてくれるか。楽しみです」と評価した。体を張って、チームに貢献する-。「兄もそうやって、上に行けた。自分ももしかしたら、上に行けるかもしれない」。今日から、国際レベルへの挑戦が始まる。【佐々木一郎】

[2008年1月14日8時54分 紙面から]

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