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美姫4回転失敗3位/フィギュア

女子フリーで転倒する安藤美姫(AP=共同)
女子フリーで転倒する安藤美姫(AP=共同)

<フィギュアスケート:4大陸選手権>◇16日◇韓国・高陽◇女子フリー

 世界女王の安藤美姫(20=トヨタ自動車)がトリノ五輪以来、公式戦では2年ぶりに挑んだ4回転サルコーで失敗。ショートプログラム(SP)の2位から順位を下げて3位に終わったが、攻めの気持ちで日本人初の連覇を狙う世界選手権(3月18日開幕、イエーテボリ)に臨む。

 ついに4回転サルコーに挑んだ。大技の「解禁」は2年ぶり。安藤にとって、3位という試合結果などは関係なかった。「一番悔しいのは4回転。回りきって転ぶならまだしも(回転が抜ける)パンクになった。それだけが心残り」。言葉とは裏腹に、呪縛(じゅばく)から解き放たれたかのような笑顔を浮かべた。

 思いを込めた4回転は空中で体が開くと同時に回転力を失った。バランスを崩して手をつき、判定は2回転。トリノ五輪以来の大技披露に「試合になると緊張もあって失敗してしまった」。冒頭の連続3回転ジャンプの後半が2回転と判定されたミスも、大技を控えての重圧の影響があった。

 最後の4回転成功は03年12月の全日本選手権。その後は結果を求めるが故の安全策などで回避し続けてきた。だが、今回は大会前から挑戦を公言し、まさに「有言実行」。モロゾフ・コーチも「逃げずに4回転に挑戦したことが大切」と、その勇気を称賛した。

 連覇がかかる世界選手権。大舞台での4回転再挑戦について、安藤自身は「まずは(最初の)3回転-3回転を自分のものにして、それから考えたい」と慎重だったが、同コーチは「十分な時間がある」と不敵に話した。

 同選手権には今大会を腰痛で欠場した金妍児(韓国)らライバルが集う。日本人初の連覇に向け極限の戦いを強いられる「本番」で、この日の勇気は好影響を与えるに違いない。「(2つのジャンプをミスした)前半をもっと練習して自分のものにしたい」。失敗、その悔しさを糧にして1カ月後に偉業を成し遂げる。

[2008年2月17日9時40分 紙面から]

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