このページの先頭



ここから共通メニュー

共通メニュー


ホーム > スポーツ > ニュース


スポーツメニュー

石井が欧州初Vで五輪へ前進/柔道

決勝でフランスのロバンと対戦、優勢勝ちで優勝した石井慧(共同)
決勝でフランスのロバンと対戦、優勢勝ちで優勝した石井慧(共同)

<柔道:オーストリア国際>◇最終日◇17日◇ウィーン◇男子100キロ超級

 男子100キロ超級で石井慧(21=国士舘大)が圧倒的な勝ちっぷりで優勝し、逆転での北京五輪代表へ大きく前進した。初戦の2回戦で07年世界選手権無差別級銀メダルのルイバク(ベラルーシ)に圧勝するなど、世界屈指の強豪から次々と1本勝ちを収めた。全柔連の吉村和郎強化委員長(56)も内容を高く評価した。石井は次戦のチェコ国際(3月1~2日、プラハ)での連勝をめざし、さらなるアピールを狙う。

 優勝を決めた瞬間、石井の顔に安堵(あんど)感がにじんだ。強気の21歳の本音がのぞく。世界の強豪を連破しての優勝で北京への「第1関門」を突破し、「まず1つ勝ってホッとしている。五輪代表争いに向けて自信になった」と笑顔を浮かべた。

 強烈なアピールだった。2回戦は苦手の奇襲を得意とする強豪ルイバクと対戦したが、相手の隅返しをつぶし得意の寝技に引き込みペースを握り大内刈りで1本勝ち。フランス国際で井上が大苦戦したファンデルへーストと対戦した準決勝も体落としで圧勝した。

 得意の寝技に加え、課題とされた立ち技が強豪外国勢に通用することを証明。昨年12月の嘉納杯東京国際の優勝後、表向きの強気発言とは裏腹に「今のままでは五輪代表には選ばれないと思う。まだ最重量級で強い外国人に勝ってない。国内外に強い石井と言われないと」と自らに課したハードルもクリアしてみせた。

 100キロ超級転向から、わずか5カ月で見せる急成長。全柔連の吉村強化委員長は「国際大会で計算できる力を付けている。強い外国人に立ち技で結果を残したことは明るい材料」と称賛。男子代表の斉藤監督も「もう少しバタバタすると思ったけど、予想を上回った」と高く評価した。

 石井自身、同級での実績不足を一番理解しているからこそ、チェコ国際、4月の全日本選抜体重別選手権と全日本選手権の「全勝」を狙う気持ちは変わらない。「自分に自信を持っている。今は自分に風が吹いていると思うし、一気にいきたい」。残る関門を乗り越え、逆転での五輪代表の座をつかみ取る。

[2008年2月19日9時5分 紙面から]

  • エヌスクへ

【PR】

関連情報

最新ニュース

記事バックナンバー

「石井が欧州初Vで五輪へ前進/柔道」に関する日記

  1. エヌスクユーザーなら、自分の日記をこのページに  できます。
  2. まだエヌスクに登録していない方は こちらで新規登録 ができます。


このページの先頭へ