早大が明大との伝統の一戦に31-27で勝利し、既に8連覇を決めていた帝京大と6勝1敗で並んで同時優勝を果たした。早大の優勝は8年ぶり23度目(リーグ通算38度目)。明大は5勝2敗で慶大と並び3位。両校の通算成績は早大の54勝38敗2分けとなった。

先制したのは早大。開始直後に右ラインアウトからの展開でFB河■が左中間にトライ(ゴール)を奪取。ともに1本ずつPGを決め、前半27分には明治がPGで追加点を奪い、差を詰めた。だが、直後に早大SO岸岡がハーフウエーラインから35メートルを豪快に突破し、左を走るNO8丸尾のトライを演出。6-17とリードを広げた。

それでも明大は34分に武器とする強力スクラムからの展開で反撃のトライ。前半は早大が17-13とリードで折り返した。

後半の立ち上がりは両校とも防御が光り、ギリギリのところで得点を許さない、互角の展開。均衡を破ったのは早大。14分に得意の速いパス展開からCTB中野が中央を突破し、トライ(ゴール)。24-13とリードを広げると、19分にも右への展開からボールを受けた中野が中央に切り込み、再びトライ(ゴール)を奪い、18点差をつけた。

粘る明大も、終了間際に2トライ(2ゴール)を返す猛攻を見せたが、早大が4点差で振り切り、接戦を制した。

創部100周年での対抗戦Vに、就任1年目の相良監督は「節目の年にタイトルを取ることができて良かった。歴史に名を刻むことができてうれしい」と満足顔。試合については「リードする展開に持ち込みたかった。ディフェンスで勝つことをテーマにしていた。思った通りの80分間になった」と話した。

明大は、8連覇を果たした帝京大から勝利を挙げるも、3年ぶりの優勝はならず。田中監督は「早大の防御が素晴らしかった。コミュニケーションの遅さなど、細かな部分をもう1度突き詰めていきたい」と大学選手権での巻き返しを誓った。

対抗戦は全日程を終了し、1位帝京大、早大、3位慶大、明大、5位筑波大、6位青学大、7位日体大、8位成蹊大となった。上位5チームが全国大学選手権に出場する。日体大と成蹊大は入れ替え戦に回る。

※■は瀬のオオガイが刀の下に貝