ラグビーのトップリーグ(TL)兼日本選手権決勝の神戸製鋼-サントリーは明日15日、東京・秩父宮ラグビー場で行われる。

サントリーの元オーストラリア代表SOマット・ギタウ(36)は13日、冷静に試合への準備を進めた。神戸製鋼の動きを想定した全体練習後は、さまざまな角度からプレースキックの感覚を確認した。報道陣から、同じ82年生まれで、長くオーストラリア、ニュージーランド代表の司令塔としてしのぎを削ってきたダン・カーター(36)との司令塔対決について振られると、「彼は偉大な選手だが、リスペクトするのは試合が終わってからだ。個人ではなく、チーム全体を見る中で、自分の役割を果たしたい」と決勝を見据えた。

昨季、サントリーに加入し、老練なゲームメークでTL、日本選手権の連覇に貢献。準決勝終了後には、カーターについて聞かれた沢木監督が「うちにはマット・ギタウがいます」と言い切るなど、チームの絶大な信頼のもと、大一番で攻撃のタクトを振るう。「決勝は勝つだけ。それがすべてだ」とギタウ。オーストラリア代表103キャップを誇る36歳が、チームを初のTL3連覇へ導く。