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関東学院大「みそぎ」の1勝/ラグビー

関東学院大・桜井監督(中央)は、フィフティーンと握手を交わす
関東学院大・桜井監督(中央)は、フィフティーンと握手を交わす

<ラグビー:関東大学リーグ・リーグ戦:関東学院大27-0流通経大>◇14日◇横浜・ニッパツ三ツ沢球技場

 大麻事件で揺れた関東学院大が「みそぎ」の1勝を挙げた。昨季11月4日の大東大戦以来315日ぶりの公式戦で、流通経大に27-0と完封勝ちした。スタンドでは引責辞任した春口広前監督(59)も1人のファンとして観戦。部活動停止、対外試合自粛と長くてつらかった日々をチーム一丸となって乗り越え、再建へ力強いスタートを切った。

 関東学院大は後半18分すぎから、自陣ゴールラインを背にした戦いが続いた。26分にはロック清水が反則の繰り返しでシンビン(10分間の退場)。1人足りない苦しい状況の中で、最後の一線だけは守り抜いた。前半27分にキックチャージから先制トライを奪ったフランカー安藤はこう言った。「この10カ月間、僕たちは我慢、我慢で過ごしてきた。その時の気持ちがゴールライン死守につながったように思う」。

 待ちに待った315日ぶりの公式戦。スタンドには1813人の観客が訪れた。監督、選手たちにはこの数字が2倍、3倍以上にも映っていた。今季から指揮を執る桜井監督は「試合のことより、お客さんが入ってくれるか不安だったけど、多くの人がきてくれてうれしかった」。右ひざ負傷で欠場の土佐主将に代わって、ゲーム主将を務めたフッカー設楽も「こうやってラグビーをさせてもらえることに、まず感謝したい」と正直に話した。

 パスミス、ノックオンなどミスも出た。それでもよかった。再び、試合ができる喜びをかみしめて80分間、プレーした。その結果が4トライを挙げ、無失点に抑えた。試合をでき、勝ったことが最大の収穫だった。部活動停止期間中はランニング、ウエートトレーニング…と孤独な練習が続いた。合宿所屋上の鉄棒で懸垂に汗を流した日もあった。清掃などボランティア活動もして、心を磨いた。

 スタンドで見守った土佐主将は「この勝利は自分たちにとって大きな1歩だけど、これからの長い戦いを考えると小さな1歩にすぎない」と言った。ゼロ、いやマイナスからのスタート。桜井監督は「どれだけやってくれるか期待の方が大きかったけど、内容は厳しく、ラグビーは甘くないのが分かった。1試合、1試合で成長していきたい」と謙虚に再建を誓った。【三角和男】

 [2008年9月15日9時26分 紙面から]


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