<ラグビー・トップリーグ:サントリー36-25クボタ>◇20日◇東京・秩父宮ラグビー場

 サントリーがクボタを36-25で下して2勝1敗、勝ち点を10に伸ばした。4点差に詰め寄られた後半33分、スクラムからのサインプレーで途中出場のSH成田秀悦(24=法大)が右隅にトライを奪い、突き放した。クボタは今季初黒星。東芝は29-15で九州電力に快勝して開幕3連勝、勝ち点15で首位を守った。神戸製鋼も3戦全勝で勝ち点12とした。

 サントリーのゲーム主将を務めたロック大久保直に迷いはなかった。4点リードで迎えた後半33分。敵陣22メートルライン付近でペナルティーを得た。PGも考えられたが、選択したのは絶対の自信を持つスクラム。「(開幕2連勝の)クボタの勢いを止めるには激しさと前に出る力が必要」と大久保直は話した。この積極策が実を結び、成田がサイドを突いて値千金のトライを奪った。

 清宮監督は「それぞれの持つ個性を試合に反映させよう」と言って、選手を送り出した。成田の武器はスピード。成田はこの数分前に同じサインプレーでミスをしていた。「チーム内の競争が激しく、生き残るには結果を出さなければいけない。狙うのは『9番』ですから。必死でした」と笑顔を見せた。

 開幕戦で宿敵三洋電機に屈辱のノートライ負け。2戦目の九州電力にその悔しさをぶつけ、大勝した。強いFWから生きたボールを決定力のあるBKに供給してトライを奪う。堅実にPGで3点を積み重ねたクボタとは対照的に5トライを挙げた。大久保直は「勝ったからいえるかもしれないが、がむしゃらにトライを取りに行くのがサントリー」と胸を張った。【三角和男】