<ラグビー:トップリーグ>◇13日◇東京・秩父宮ラグビー場

 ヤマハ発動機が横河に55-29で大勝し、2勝2敗の五分に戻した。この日、21歳になったCTBマレ・サウが、先制トライを含む3トライの活躍。大差がついた後半こそ5トライを許したが、今季初の快勝を演じた。FB五郎丸歩(22)の出場停止処分など、一連の危険なプレーの責任から堀川隆延監督(35)が14日まで活動自粛する中、危機感を持った成果が出た。8位に浮上し、次節19日に強豪サントリー戦に挑む。

 「大人」になった男がヤマハ発動機を引き上げた。前半2分、敵陣22メートル付近でマレ・サウは、相手のすきを瞬時に見極めた。「FWが見えたから避けて行こうと思った」。ワンステップで軽々と3人を置き去り。この先制トライを皮切りに、計9トライの猛攻で横河を下した。自身も3トライのマレ・サウは「貢献できてうれしい」と喜んだ。

 この日、21歳になった。母国ニュージーランドは21歳が日本でいう「成人」。「今日は大人の男になるための特別な日。誕生日にトライを決めるなんて初めて。とてもハッピーです」。開幕から3試合は不慣れな環境や若さゆえのムラもあって、波に乗れなかった。成人を迎えて一皮むけた。

 前節近鉄戦でFB五郎丸が出場停止処分を受けた。責任を取って堀川監督が活動を自粛。この3週間、危機感を抱いた選手は原点に戻った。SO大田尾は「チーム練習から、1対1のタックル練習に変えて責任を明確にした。ラグビーとして1番大事なことに立ち返った」。大差がついた後半こそ気が緩んだが、ようやく星数を五分に戻した。次はサントリー戦。大田尾は「今季の鍵となる試合。全力をぶつけたい」と力を込めた。【今村健人】