早大完敗連勝記録53でストップ/ラグビー
<ラグビー:関東大学リーグ・対抗戦:帝京大18-7早大>◇1日◇東京・秩父宮ラグビー場
史上初の8連覇を目指す早大が昨季4位の帝京大に7-18で敗れる大波乱が起きた。生命線であるスクラム、ブレークダウン(タックル後のボール争奪局面)で圧倒されて完敗。00年12月の明大戦から続いていた対抗戦連勝記録は53でストップした。3勝1敗となり、自力優勝がなくなった。気迫あふれるプレーを見せた帝京大は早大から8年ぶりの勝利で、3勝1分け。ただ1校無敗を守り、初優勝への道が大きく開けた。
ノーサイドの笛に早大はだれ1人、ピッチ上に崩れ落ちる選手はいなかった。王者のプライドがそうさせるのか。淡々と整列し、帝京大の選手に握手を求めて勝利をたたえた。00年11月23日、慶大に敗れて以来の対抗戦黒星。就任3年目の中竹竜二監督は「完敗です」と言い、連勝が止まったことについて「(前監督の)清宮さんに謝っとかないと。怒られちゃうかな」と自嘲(じちょう)気味に薄笑いを浮かべた。
自慢のFW戦で圧倒された。スクラム、ラインアウトで後手に回り、ブレークダウンでも帝京大の激しい当たりにいい球出しができず、ターンオーバーも許した。主将のNO8豊田は「相手の勢いを受けてしまった。ミスも多くフラストレーションがたまった。自滅。点数はいつでも取り返せると思っていたが…」。ミスの1つがハイパント処理だった。焦りも手伝ってかミスを連発した。
前半終了間際、左WTB中浜がターンオーバーから80メートル独走のトライ。これで息を吹き返すかに思われたが、後半に入っても自陣にとどまることが多く、時間が過ぎていった。今季の早大は選手1人1人に考えさせる、ミーティングの場を増やした。ピッチ上で起き得るあらゆることを想定した。テーマには危機管理もあった。しかし、この日は1度狂った歯車を元に戻すことができなかった。
中竹監督は「負けていく時のパターンはこんなものですよ。シーズンが終わるわけではない。この敗戦をはい上がる糧にしたい」という。スクラムで負けた左プロップ滝沢は「目標は大学選手権に優勝すること。まだ優勝するスクラムに見合う力がないということです」。ライバルの明大、慶大が相次いで敗れ、今季も早大の1人勝ちと言われてきたが、勝負には絶対がないことが証明された一戦だった。【三角和男】
[2008年11月2日8時27分 紙面から]
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