<ラグビー・トップリーグ:三洋32-22サントリー>◇1日◇プレーオフ1回戦◇大阪・花園
“シオ”効果だ!
三洋電機がサントリーを32-22で破り、リーグ初制覇に王手をかけた。北京五輪代表の潮田玲子(25)ら女子バドミントン部員の声援を受けて奮闘。SO入江順和(27)が6PG、2GKとキックで計22点を奪う活躍を見せ、昨年度のプレーオフ決勝で敗れた因縁の相手を下した。2季ぶりの優勝を狙う東芝は、26-7で神戸製鋼を撃破。8日の決勝は、リーグ1位東芝と同2位三洋電機が激突する。
激闘を制した三洋電機の飯島監督は、まず観客席を振り向いた。「寒い中、応援ありがとうございました!」。声を張り上げた先のメーンスタンド最前列には、同社女子バドミントン部員がはしゃぐ姿があった。「オグシオ」の潮田も、チームカラーの赤い応援旗を持って大喜び。美女軍団の声援に、野獣のように闘志あふれるフィフティーンが応えた。
ヒーローは、潮田と同じ福岡県出身のSO入江だった。抜群の精度を持つ右足のキックがさえわたった。前半19分に中央42メートルから1発目のPGを決めると、同点で迎えた後半35分には、逆風の中で中央35メートルから“決勝PG”も決めた。9回中8回成功し6PG、2GKを量産。「接戦になればキックがカギになると思ってた。ボールだけを見て集中できた」。1人で22点を奪う活躍に笑顔を見せた。
前日の練習後、CTB榎本主将から、大阪に練習拠点がある女子バドミントン部が応援に来ることを知らされた。同部とは昨年、合コンプランが浮上したこともあった。甘いマスクの入江はキックを決めるたびに、黄色い声援を浴びたが「全然、見てなかったです」と苦笑い。それでも試合の集中モードから解放されると「(潮田は)すごい有名なんで、応援してくれてうれしい」と声を弾ませた。
昨年のプレーオフ決勝で敗れた因縁の相手を撃破し、8日の決勝は、リーグ最終戦で13-62と大敗した東芝と対決する。プロップ相馬ら、前回はケガで欠場していたメンバーも続々と復帰。「リーグ戦ではみんな悔しい思いをした。次は借りを返したい」と入江。リーグ1位の強敵にリベンジし、念願の初優勝をつかみ取る。【木村有三】


