ラグビーが92年ぶりに五輪競技に復帰する。13日にドイツ・ベルリンで行われた国際オリンピック委員会(IOC)の理事会で、2016年夏季五輪に追加する2競技に男女の7人制ラグビーがゴルフとともに推薦された。世界的な人気や普及度、短い日程で済むという運営面などが評価された。ラグビーは15人制が過去1900、08、20、24年の4大会で開催されていた。16年夏季五輪開催には東京都が招致に乗り出しており、日本ラグビー界にとっては19年W杯日本開催決定に続くダブルの吉報になった。
19年W杯日本開催に次ぐ吉報が届いた。日本ラグビー協会の真下昇専務理事は「正式に採用されれば、我々が主張してきたラグビーのグローバル化の追い風になり、メジャースポーツとしての位置を得る」と受け止めた。国際ラグビーボードがIOC理事会の前の7月28日にW杯日本開催を決めたのも、IOCにラグビーのグローバル化を訴える狙いがあった。
3月にドバイで行われた7人制W杯には連日約3万人の観客が詰めかけた。IOC幹部も視察に訪れていた。香港やケニアなど15人制のW杯には出場したことのないチームも参加。3日間で男女計98試合が行われた。7人制は7分または10分ハーフと試合時間が短く、1チームが1日に数試合できる。短い日程でこなせるという運営上のメリットが15人制が一般的との見方を覆して採用された。
正式決定すれば、4年に1度の7人制W杯を廃止し、男女ともに12チームで2日間開催案を示している。真下専務理事は「五輪競技になれば競技の普及、発展につながる。認知度が高まり、底辺が広がる。国からの支援も得られ、言葉にできないほどの価値がある」と言う。今後は15人制はW杯、7人制は五輪とすみ分けられそうだが、日本代表の競技力向上について、日本協会では7人制を特化して強化する考えもある。
ドバイでのW杯で日本は男女とも4戦全敗に終わった。7人制の村田亙日本代表監督は「日本がアジアを引っ張っていかないといけない。これを機会にさらに精進していきたい」と話し、主将を務めた築城昌拓(コカ・コーラウエスト)は「多くの方に認知していただけるよう、選手の方からも盛り上げていきたい」と誓った。


